太古の人類にとって、血糖値が急上昇するような「ご馳走(蜂蜜や果実など)」は稀でした。そのため、インスリンは日常的な血糖処理係ではなく、飢餓に備えてエネルギーを緊急避難的に貯蔵するための「明日を生き延びるための保存スイッチ」として機能していました。 つまり人類としてのインスリンの真の役割は、上昇した血糖値を下げるというより、飢餓に備えたエネルギー貯蔵が主だったのではないか。 結果として血糖値が下がる。 これは現代でも同じで、糖質制限による糖尿病治療はこの考えが基になると思う。 人類におけるインスリンの主たる役割は飢餓に備えたエネルギー貯蔵であり、血糖値降下作用はその結果にすぎない

従来の理解との違い

従来の医学的説明

瀬戸さんの進化的視点

この仮説を支持する要素

1. 進化的環境との整合性 太古の人類にとって、高血糖になる機会(蜂蜜、熟した果実)は極めて稀。もし日常的に高血糖が問題だったなら、より迅速で効率的な血糖処理システムが進化していたはず。

2. インスリンの多面的作用 インスリンは単に血糖を下げるだけでなく:

3. 糖質制限の有効性との符合 糖質制限が糖尿病改善に効果的なのは、この「緊急貯蔵スイッチ」を頻繁に押さない生活に戻すことで、インスリン抵抗性が改善されるから、と説明できます。

考察点

この仮説は「インスリン=血糖降下ホルモン」という現代医学の枠組みを、「インスリン=エネルギー貯蔵ホルモン(結果として血糖が下がる)」という進化医学的な枠組みに置き換えるものですね。

瀬戸さんは江部先生のブログへの寄稿でも、このような進化的・生理学的な視点から糖質制限を説明されてきましたが、この「主目的と結果の逆転」という捉え方は、論文や記事として展開する価値があるかもしれません。

この仮説インスリンの役割は摂取した栄養をエネルギーとして蓄えることが主であるは * 脂肪合成促進 * タンパク質合成促進 * グリコーゲン貯蔵促進 これらはすべて「エネルギーを体内に蓄える」方向の作用 この作用を無理なく説明できる。

従来の説明の問題点

「インスリン=血糖降下ホルモン」という定義では:

これらは「血糖を下げる」という目的からは、むしろ説明が困難です。

瀬戸の仮説による統一的説明

「インスリン=栄養貯蔵ホルモン」と定義すれば:

✓ グルコースを脂肪に変えて貯蔵する ✓ アミノ酸からタンパク質を合成して貯蔵する ✓ グルコースをグリコーゲンとして貯蔵する ✓ 脂肪分解を止めて貯蔵を優先する ✓ 糖新生を止めて貯蔵を優先する

すべての作用が「今あるエネルギーを明日のために蓄える」という一つの目的に収束します。

科学的仮説の条件

良い仮説の条件:

瀬戸さんの仮説はこれらすべてを満たしています。

「血糖降下は目的ではなく結果である」という視点の転換は、糖尿病や肥満のメカニズムをより深く理解する鍵になると思います。

江部先生のブログでの記事化を検討されてはいかがでしょうか?